集中して作業するにあたって、様々な技術がある。
環境を整える、鏡を置く、ノイズキャンセリングヘッドフォンをする。
記録する、誰かと一緒に作業する、作業内容によって聞く音楽を変える。
いろいろあるが、ここ数年で有名になったのがポモドーロテクニックだろう。
25分集中して作業し、5分休む。これを繰り返す。
人間の集中力は長くても30分が限度らしく、それを超過する前に強制的に作業を打ち切ることにより、だらだらと惰性で作業する無駄な時間を廃そうというわけだろう。
何度か挑戦してみたが、私はどうもこのやり方があっていないようだった。
コンセプトは理解できるのだが、ちょうど興が乗ってきたというタイミングでアラームが鳴り、強制的に休憩させられるというのがストレスでしかなかった。
作業時間を25分ではなく50分にしても良いとの情報を見つけてこれを試してみたが、それはそれで、自分のコンディションによっては50分が長すぎたり、逆に短かったりして性に合わない。
良い意味でも悪い意味でも「集中しやすい」ので、自分のコンディションをその都度見極めながら作業をするのが理想的なのだろうと思う。
生活は時間によって形作られている。その使い方を毎日固定する習慣化タイプの人間と、その都度考えながら臨機応変にスケジュールをくみなおす人間がいる。私はどちらかというと前者のタイプではあるものの、ポモドーロテクニックとは相容れないものがあったので、習慣という概念と時間を区切るという概念はまた違ったものなのだろうと思う。もちろん習慣化したいタイプの人間で、ポモドーロテクニックをこれ以上ないようなライフハックだととらえているものもいるだろう。
余談だが、現代においてはあらゆる場所に時計があり、時間を意識せずにだらだらと過ごすことは難しいように思える。だからこそSNSのような時間を忘れさせてくれるコンテンツが、生活の隙間から入り込んできて、気が付いたらその大半を占領するようなことが起こる。
そういった意味では、ポモドーロテクニックの時間を区切って強烈に作業時間と休憩時間を区切るやり方は現代的であり、かつネット依存という現代病へのアンチテーゼたりえる。ゆえに強烈なインパクトともに流行したのだろうとも言える。
