慶應通信の改革について

慶應通信

2026年2月13日、kcc-channelに投下された3つの爆弾。

みなさんはもう確認しただろうか?

これまで「日本一卒業が難しい通信大学」と言われつつも、学習スケジュールに関しては極めて自由度が高かった慶應通信が、その自由を剥奪し、管理強化に乗り出してきた。

今回は、公開された資料に基づき、我々在学生(特に最短卒業を狙う層)にどのような影響があるのか考える。

1. レポート提出が「年4回」に制限される(2027年度〜)

これが最大の衝撃だ。

これまでは「書けたら即提出」という五月雨式の提出が可能だったが、2027年度からは「年4回のレポート提出期」にしか受け付けられなくなる。

変更点⇒ 提出時期が「任意」から「年4回の特定期間」へ。

影響⇒ 「あ、今日やる気出たから1本書いて出そう」が不可能になる。計画的に提出期に合わせて仕上げる必要がある。

さらに恐ろしいのが「合格済みレポートの無効化」だ。

これまでは、一度合格したレポートは(科目試験に受かるまで)原則有効だった。しかし新制度では、「レポート課題の有効期間(2年度)」内に単位を取りきらなければ、合格済みのレポートも含めて全て無効になる。

例⇒ 全4回の課題がある科目で、3回分合格していても、2年以内に残り1回が受からなければ、最初の3回分も無効。

結論⇒ 「とりあえずレポートだけ貯金しておく」という戦法がリスク化する。短期集中で科目を潰す「各個撃破」が必須になる。

2. 「レポート合格」が科目試験の受験条件になる可能性

さらっと書いてあるが、ここが一番重い。

これまでは「レポート提出済み」であれば試験を受けられた。だから「レポートはとりあえず出して、試験勉強に集中し、試験合格後にレポートを修正する」という「試験先取り戦略」が通用した。

これが封じられると、学習のサイクルが劇的に遅くなる。

3. 卒業論文指導のハードルが上がる(2027年度〜)

卒論指導登録の要件が厳格化される。

現在⇒ 専門教育科目 7単位以上

新制度⇒ 専門教育科目 17単位(うち必修10単位)以上

「とりあえず卒論登録だけして、あとはゆっくり単位を取ろう」という層を完全に排除する構えだ。早期に必修をクリアしないと卒論のスタートラインにすら立てない。

ただし、2026年度以前入学者には2028年度までの移行措置がある。我々在学生は、この猶予期間中に卒論登録を済ませるのが生存戦略となる。

4. 「再登録制度」の廃止(2026年度〜)

在学年限12年を超えた場合の救済措置だった「再登録」が廃止される。

大学側は明確に「12年以内に結果を出せ(卒業しろ)」と言っている。

移行措置⇒ 2025年度以前入学者は、2031年度までは再登録可能。それ以降は強制退場(除籍)。

【変更の意図】

なぜこれほどの改革を行うのか? これは配信されたPDF資料の最後にある通信教育部長の言葉に全てが集約されている。

「レポート課題を見てからテキストに向かうのではなく、テキストの全体を自習し内容の習得に自信が持てる段階に至ってからレポート課題を確認するのが本来の形」「十分な自学自習を経てレポート課題に取り組むという通信教育の原点を強調するため」

要するに、「お前ら、楽しようとしてないか?」というお叱りである。

ネットでレポートの情報を集め、テキストも読まずに課題だけを処理する……そうしたいわば「ハック」に対する宣戦布告だ。

【我々ができること】

2027年の変更前に、可能な限りレポートを出し、試験に受かっておくこと。特に「レポート貯金」がある科目は、何が何でも2026年度中に単位化(試験合格)させる必要がある。

また卒論指導登録の要件変更には猶予がある。2028年度までに旧要件で登録できるよう、専門科目の単位取得を急ぐべきだ。

年4回の提出期が決まるということは、学習リズムを作りやすいとも言える。これまでも、試験を見据えて提出期限を設定していたが、これからは合格まで見越して、さらに厳格なプロジェクト管理が求められるようになる。

慶應通信は「誰でも入れる開かれた門」から、「本気で学ぶ者以外お断りの狭き門」へと変貌しようとしている。それはここ数年の変化からも明らかであったが、今回その変化に本腰を入れたとみて良いだろう。

強制的な締め切りと厳格な運用は、甘えを許さないペースメーカーになる。とポジティブにとらえようと必死である。正直フルタイムで働きながら、時間にさらなる制約が生まれるのは歓迎できない。

ただ、ここでどう言ったとて変化は避けられそうにない。

適応できない者は去るのみ。文句を言う暇があったら、テキストを開けと、そう言われている気分だ。

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